「売り切るだけで完結するチケットサイトとは違う」茨城県結城市の音楽フェスが10年Peatixを使い続けている理由 | 主催者ガイド Peatix University

Peatix University 活用事例 「売り切るだけで完結するチケットサイトとは違う」茨城県結城市の音楽フェスが10年Peatixを使い続けている理由

結いのおと

「売り切るだけで完結するチケットサイトとは違う」茨城県結城市の音楽フェスが10年Peatixを使い続けている理由

公開日:2023/08/16

最終更新:2024/07/10

“結いプロジェクト”様のPeatix活用ポイントまとめ

  • メッセージ機能で参加者との継続的なやりとり
  • フォーム機能をあえて使わないことで申し込み率向上を狙う
  • QRコードチケットを使い続けることで安定したオペレーションを構築

 

グループ名: 結いプロジェクト

イベント概要

形態:会場参加イベント
規模:数十名〜数千名程度
頻度:数ヶ月に1回
目的:事前決済、申し込み管理
利用機能:事前決済機能、メッセージ機能、フォロー機能、QRコード発行機能

2011年からサービスをスタートし、2023年5月に12周年を迎えたイベント・コミュニティプラットフォーム“Peatix”。その始まりから様々なイベントに使われてきましたが、今回インタビューに答えていただくのは、2014年からPeatixを使い続けている“結いプロジェクト”の野口純一さん。

結いのおと_野口さんプロフィール
結いプロジェクトは、2010年に立ち上がった任意団体で、潜在的な街の魅力を外向けに発信するクリエイティブチームです。メンバーは茨城県結城市在住の建築士やグラフィックデザイナー、地場産業を盛り上げている若手など10人程度からスタート。現在は年に一度開催される街なか音楽祭”結いのおと”の企画運営をはじめ、古民家を改装したコミュニティスペース”yuinowa”の運営などを行っています。

 

初めての開催時点で2回目の開催を意識。負担の少ないQRコードと安価な手数料が決め手

結いプロジェクトは、マルシェイベント”結い市”から始まりました。出入り自由で入場無料。お金がかからないイベントを続けることで、自分たちの企画の魅力や参加者の期待していることを知る機会にもなったそうです。

2016結い市

2016年の結い市。神社境内や商店街に出店者が集まりマルシェが開催されている

開催を続ける中、参加者から音楽イベントの希望が出てきたこともあり、”結いのおと”の企画が始まりました。今まで実施していた結い市よりも費用もかかるため、事前決済ができるチケットサービスを検討し始めたのがPeatixとのつながりの始まりです。

野口さんは”結いのおと”を開催するにあたって、すでに同様のイベントをしている方々にたくさん相談し、「イベントの1回目はプロモーションのつもりで開催して、2回目の開催を意識するといい」という考え方を教えてもらいました。そのため、事前決済のチケットサービスには負担の少なさを求め、当日受付が簡単なQRコードチケットが発行できることと、手数料の安さからPeatixを選んだとのこと。

「次回のイベントを1回目の開催の時点で意識していました。写真なども次の開催時の資料になるような撮り方をお願いし、次に向けての課題を探りながら実施しましたね。その甲斐あってか1回目はチケットの売れ行き含めて大変でしたが、2回目のチケットは無事に完売しました」

関連ヘルプ:Peatix受付アプリ(QRコード)での受付

 

参加者とやりとりができる「メッセージ機能」が通常のプレイガイドにはない大きな魅力

Peatixで気に入っている機能をうかがったところ、「メッセージ機能」を挙げていただきました。
参加者からの問い合わせが来ると、主催者が登録しているメールアドレスに通知がいくほか、主催者向けアプリ”Peatixイベントマネージャー”経由でプッシュ通知が届き、迅速な対応ができます。“結いのおと”では、不明点に関する問い合わせ以外に、イベントの感想を送ってくれる参加者もいたとのこと。

2020年の”結いのおと”は新型コロナウィルス感染症の拡大により、イベントの延期やチケット代の返金を行いました。その連絡をした時に参加者から「イベントを応援したいから、返金されたチケット代をそのまま振り込むための振込先口座を教えて欲しい」という返信があったそうです。参加者とのコミュニケーションを大切にする姿勢があってこそですが、双方向での継続的なやりとりができるPeatixの”メッセージ機能”ならではのエピソードです。

関連ヘルプ:ユーザーからの問い合わせに対応する

 

目的や規模感に合わせて、フォーム、事前決済など使える機能を選べる

結いの音2023ライブ

“結いのおと”2023より。お寺での開催など地域の資源を使ったライブが特徴的

「活動のショーケースとしての役割もある(多様性の誘致)」と野口さんが語るハレの日(非日常)のイベント、”結いのおと”には全国から数千人が集まります。大人数を集客するための大事なことの1つは、購入時の申し込み離脱率を抑えることです。

「フォーム機能で参加者全員から情報を取得することは大事ですが、申し込みフローが増えることで諦めてしまう人が出てくるかもしれません。代わりにメッセージ機能で作ったアンケートURLを送付し、来場者の情報を取得しています」

 

一方、より結城という地域とのつながりを作ってもらうケの日(日常)のイベントとして、創業支援セミナー”むすぶしごとLAB.”や新しく結城にできる宿の女将を募集する無料イベントも企画しています。

こちらのイベントでは参加者の興味を事前に知り、当日のコンテンツをよりよくするためにフォーム機能を使っています。

むすぶしごとLAB.では”結いのおと”の出展者を講師にお呼びすることも

むすぶしごとLAB.では”結いのおと”の出展者を講師にお呼びすることも

 

ハレの日に結城を体験してくれた人が、ケの日のイベントに参加して結城をもっと知ってもらう。
目的や規模感が違うイベントを複数やっている野口さんならではの目線で、目的に合わせて様々な機能を組み合わせることができるPeatixの魅力を語ってくれました。

関連ヘルプ:フォーム機能で参加者から必要な情報を取得する

 

10年で10回開催。続けているからこそ生まれている価値

2023年4月に10回目の開催を迎えた“結いのおと”は、 Peatixを利用して10年目となりました。その継続もあって、QRコードチケットの受付から名簿の準備まで、普段IT機器に触れていない街のあらゆる世代のスタッフにも浸透し、安定した運用ができているとのことです。

最後に、これまで続けてきた意義や11年目以降の展開についてお話しいただきました。

「続けているからこその成果があると思います。当初は、地域の人に一軒一軒コンセプトや目的を粘り強く説明しました。このように地域のつながりを大事にしてきたからこそ、コロナ禍の最中でも一度も中止することなく、10年続けて実施できたと思っています。続けてきたからこそ、これだけ多くの人が全国から結城市に集まって地域資源を体感してもらっているので、この成果をもっと結城市の人たちに還元していきたいです」

 

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